おかげさまで10周年を迎えました

オーガニック

GOTS認証が20周年

【画像:GOTS認証農園にて】

GOTS年次報告2021プレスリリース(2022年2月24日付)より加筆してお届けします。 報告書によると認証件数は過去最多を記録し、20周年を迎えました。

2021年、GOTS認証施設は80カ国で12,338に

発足から20年、オーガニック繊維の世界的な製造加工の基準であるGOTSは、過去最多の認証件数を 記録しました。世界80カ国、合計12,388の認証施設となりました。1年前の報告書では1万を超えたとのことでしたので、1年で20%近く増加したことになります。

GOTSのマネージングディレクターであるClaudia Kersten氏は以下のようにコメントしています。

「2002年当時は多くの人にとって夢物語のように思えたものが、この20年で現実となりました。私たちは、 すべての主要市場で認められているオーガニックテキスタイル認証と、持続可能なサプライチェーンから調達 された真のオーガニック製品を選択する力を消費者に与える基準を作り上げました。パンデミックによる困難と不確かな日々が続いて いるにも関わらず、意思決定者はサステナビリティ目標を追求し続け、それを達成するためのツールとしてGOTSを⾼く評価しています。」

2021年にGOTS認証施設の増加率が⾼かった国は?

増加率が多かった国のベスト10は以下のようになります。前回1位のインド、2位のバングラディッシュは圏外となり、3位だったトルコが1位になっています。

  1. トルコ(+61%で1,799件)
  2. イタリア(+53%で894件)
  3. ドイツ(+19%で817件)
  4. ポルトガル(+35%で608件)
  5. フランス(+22%で122件)
  6. デンマーク(+14%で115件)
  7. スイス(+15%で61件)
  8. ベルギー(+55%で59件)
  9. スウェーデン(+34%で51件)
  10. ベトナム(+264%で51件)

(ご参考)昨年の報告書はこちら

認証取得事業者からの評価について

認証取得事業者を対象としたGOTS年次アンケート調査の結果からもポジティブな意見がうかがえます。回答者(1,114名)のうち、63%がサステナビリティ戦略の恒久的なシフトと、環境や労働者とスタッフの健康への注力を示しています。産業界、世論、メディアからの関心の⾼まりにより、ウェブサイトへのアクセス数は48%という著しい伸びを記録しました。メディアへの露出は64%増加し、複数のプラットフォームにおけるSNSのフォロワー数は57%増加したとのこと。

GOTSのマネージング・ディレクターであるRahul Bhajekar氏は、「これまでの発展には満足 していますが、この評価に甘んじるつもりはありません。2022年3月には、協会、組織、企業、個人を含むすべてのステークホルダーが参加するGOTSバージョン7.0の改訂を開始し、先進的、革新的、厳格かつ実用的であるGOTSの基準をさらに進化させます。」と意欲的なコメントをしています。

近年は国際的に環境・人権デューデリジェンスの義務化が進み、日本企業の対応も求められています。サプライ チェーン全体での実施が必要となる中、認証制度への理解は深まってきています、と締めくくりました。

GOTS認証とは

GOTS(オーガニックテキスタイル世界基準)とは:オーガニック繊維で作られた製品のためのテキスタイル製造・加工の国際基準。認証の範囲は紡績、編み、織り、染⾊、縫製、その他加工の全ての範囲をカバーしている。オーガニック原料(綿・ウール・シルクなど)を使用する事、環境的そして社会的責任への基準を持っている。具体的には遺伝⼦組換え技術の禁⽌、アゾ染料など毒性の強い薬剤の使用禁⽌、児童労働の禁⽌、廃⽔処理⽅法の基準、社会規範のコンプライアンスなど。 GOTS認証は国連 SDGs (持続可能な開発目標)の達成に貢献する。

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