画像:フェアトレードの支援によって 建設された学校であることを表す看板
生産者が自らの手で発展していくことを目指して
国際フェアトレード認証では、公平・公正な価格で生産物を取引するだけでなく、生産者に対してフェアトレード・プレミアムと呼ばれる奨励金も支給しています。綿花の代金に上乗せして支払います。このフェアトレード・プレミアムの制度は、国際フェアトレード認証の最大の特徴といわれています。プレミアムは、地域の組合等を通じて管理され、地域の状況に合わせて、生産向上のためのトレーニングや灌漑施設などのインフラ、学校の整備などの教育などのために活用されています。今回は、このフェアトレード・プレミアムによって建てられた学校の事例をご紹介します。
児童労働の日々から夢を持てる人生に
学校があるのは、インド中部。FCIが継続して綿花を購入している農場がある地域です。インドの中でも特に貧しかったこの地域では、フェアトレード認証取得後からこれまでに支払われた累計1億円を超えるフェアトレード・プレミアムの使途のひとつとして学校を建設しました。現在5から17歳の生徒400人ほどが学んでおり、近い将来、大学も建設する予定になっています。 子どもたちの環境は厳しい児童労働に従事する日々から、適切な環境で将来の夢を持って暮らせるほどに変化します。
持続可能な取引の仕組みの構築を大切に
フェアトレードは、チャリティーではありません。消費者の利益だけでなく、生産者にも、環境にも考慮した持続可能な取引の仕組みをつくっていくことを大切に、生産者が自らの手で貧困から脱却し、持続的に発展していくことを目指しています。
2020年にフェアトレード農家が受け取っているプレミアムは約€191(百万)
(Fairtrade International, Total Fairtrade Premium received by producers in recent yearsによる)
フェアトレード・プレミアムについての詳しい説明はこちらをご覧ください。
・フェアトレード・プレミアムについて
https://www.fairtrade-jp.org/producers/premium.php
・国際フェアトレード基準について
https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/intl_standard.php
(いずれも特定非営利法人フェアトレード・ラベル・ジャパンウェブサイト)
・フェアトレードインターナショナルウェブサイトで公表されている最新データはこちら