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社長挨拶

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「作り手よし、買い手よし、世間よし」

この“三方よし”の精神は、江戸時代から商売の基本原則とされてきました。

2012年に日本初の「フェアトレードコットン認証」製品を日本でローンチして今年で7年。以来、作り手(生産者)と、買い手(消費者)をつなぎ、フェアトレードで世間(日本、そして世界)をよくしようと、本気で挑戦しています。

フェアトレードはそのまま訳すと“公平な貿易”です。つまり、発展途上国の原料や品物を適正な価格で買うことにより、立場が弱いとされる途上国の生産者や労働者を守る貿易の仕組みをいいます。貧困対策、児童労働の削減、環境の保護など、現在、世界が直面している課題解決に寄与するとされています。

しかし、フェアトレードは課題も山積しています。先進国の中でも特に日本は、フェアトレードの市場規模は最下位で、消費者の支持を得られていないのが現状です。

なぜでしょうか。

それは、日本の消費者が必要のないもの、求めていないものを売ろうとしてきたからに他なりません。途上国の生産者が作ったというだけで、市場ニーズとはかけ離れたものを買い上げ、それを日本でチャリティ名目で販売してきた歴史があります。多くの方が、フェアトレード製品は「安かろう悪かろう」という認識であることも頷けます。

このような状況では、1度目は善意で購入したとしても、2度目はありません。継続性がないのです。実際、私が南米の貧しい山岳地帯に出向き織物製品を注文した時のことでした。生産者が私の目をじっと見て言いました。

「1度でなく2度目もかならず買ってほしい。継続して買ってくれる人がいないのです。それでは我々は生活できないんです。」

途上国の生産者と継続して取引するためには、企業でも、NGOでもお金という原資が必要です。ものが売れなければ原資が足りなくなります。継続して取り引きができなければ、支援にもならないのです。

わたしたちはお客様の期待を超える、最高品質のフェアトレード製品を提供していきます。

 

代表取締役 入江 英明

一般社団法人わかちあいプロジェクト フェアトレード事業統括ディレクター兼務

株式会社オンワード樫山入社後、米国のライセンスブランドに携わる。ラルフローレンを扱う関連会社に出向し事業本部長・企画製造部門ディレクターなどを務め、25年以上グローバルアパレルビジネスの”光と影”をみる。アパレル製品の生産体制に違和感を感じていたときに、フェアトレード・オーガニックコットンに出会い、国際認証によるサプライチェーンをインド国内で構築し2012年に日本初となる国際フェアトレード認証コットン製品をローンチさせる。国際基準である認証制度を活用したトレーサビリティを重視し、人と環境にやさしい革新的なプラットフォームの普及を目指す。

​文化ファッション大学院大学 特別講師(2016年より現在)、繊研新聞「繊研教室・くらしのまわり」執筆メンバー(2015年より現在)​